前回までのコレステロールの投稿では、コレステロールが性ホルモンや細胞膜の材料であり、元気な細胞や妊娠にはには必須アイテムと書きました。
その他に、重要な役割が3つあると言われています。
一つ目は胆汁の材料です。
胆汁って何?って思いますよね。
私も改めてWikipediaなんか見ちゃいました。
普段は胆嚢(たんのう)というところに溜まっていて、食べ物が胃から小腸に移動する際に消化を助けます。決して消化酵素ではありませんが、食べたものを効率よく分解・吸収する上でとても大事な役割を果たします。
それは、「乳化」と言って、油と水を混ぜる界面活性剤のような存在です。
ドレッシングってオリーブオイルなどの油と醤油などの水性の部分とは分離していますよね?
それが健康な人の体の中では、胆汁によって乳化、つまり分離の状態からさらっとしたスープのような状態になり、小腸で油分をうまく吸収させてくれるのです。
「油なら吸収しない方が好都合だわ」
と思った方もいるかもしれませんが、非常に重要な油まで逃してしまうことになります。
それは、脂溶性ビタミンです。
ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKなどが脂溶性ビタミンに分類されます。
実はこれらのビタミンは妊娠にとても有用なのです。
子宮内膜を整えるのはビタミンAやビタミンD、子宮や卵巣の血流を改善するビタミンEはビタミンDと共に早産を予防すると言われています。
私は、数年前からNHKの朝ドラを観るのが日課となっていますが、その時にへーっ!と思うことがありました。
前期の「まんぷく」を観ていた時です。
主人公である「ふくちゃん」の産後の肥立ちが悪く、それをなんとかしたいと奮い立った夫で発明家である「まんぺいさん」が栄養食品「ダネイホン」を開発して戦後の栄養失調の多くの人々を救うのですが、そのダネイホンの中身の主成分は脂溶性ビタミンだったのです。
妊娠、出産前だけでなく、その脂溶性ビタミンの消耗は産後にも響くということなのでしょうね。
(ミネラル不足になるというのは有名な話ですが)
実際の話だったのかはわかりませんが、天下のNHKさんですからそのあたりの裏取りに手を抜くとは思えません。
そして、日に日に回復していくふくちゃんに、「よかったね〜」とテレビの前で顔をほころばせるのは、立派なおばちゃん栄養療法アドバイザーのサガでしょうか?
コレステロールに話を戻すと、コレステロールが不足すれば胆汁もうまく働かず、消化・吸収に悪影響を及ぼす可能性がある、ということです。
実際、揚げ物を見るだけで「胃がもたれる」という人は、大概お痩せになっていて、コレステロールの数値も低そうです。
自分の好き嫌いというより、体が本能的に判断しているのかもしれません。
コレステロールはタンパク質を多く含むものを食すと自然に摂取できます。
逆にコレステロールを下げたいがために食事制限をするのもナンセンスです。
すでにアメリカのFDAも日本の厚労省もコレステロールのための食事制限を撤回しましたよね。
いつかそのあたりの変遷も調べたいと思いつつ、あと2つ重要な役割の解説を残したまま、今日は御開きとさせていただきますm(_ _)m
やりたいことに能力が追いつかない・・・、おばちゃん、悲しい(T^T)
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