妊活している方が女性ホルモンと言えば「足りないから増やす」というイメージではないでしょうか?
また、更年期障害の症状がひどい方はホルモン療法を受けたり、エストロゲンと同じような働きをしてくれる大豆イソフラボンを飲んでいる方も多いでしょう。私はイソフラボンがバッチリ効いて乗り切れました(^^)/
ところが、中には過剰すぎて不妊につながっている方も多いようです。
女性ホルモンは少なすぎても多すぎてもいけないとても敏感なものなのです。
ここでいう女性ホルモンはエストロゲンのことを指していますが、まずは女性ホルモンとは?という話から始めますね。
エストロゲンとは?
エストロゲンは女性ホルモンのひとつです。
女性ホルモンは大きく分けてプロゲステロン(黄体ホルモン)とエストロゲン(卵胞ホルモン)の2種類です。
プロゲステロンの役割
「妊娠を維持する」
受精卵を守る、着床や発育を手助けする
エストロゲンの作用が過剰になり過ぎないようにバランスをとる
基礎体温を上げる
エストロゲンの役割
「女性らしさをつくる」
肌の新陳代謝、髪をつややかに保つ
抗動脈硬化作用
脂質代謝のコントロール(中性脂肪・LDLを減らし、HDLを増やす)
骨の破壊を抑える
基礎体温を下げる
女性ホルモンを適度に保つにはプロゲステロンとエストロゲンのバランスが重要になります。
でも生活習慣や精神状況によって、バランスは簡単に崩れます。
実は、プロゲステロンがエストロゲンの材料なのです。
コルチゾールといういわゆるストレスホルモンはご存知でしょうか?
仕事や家庭環境などで大きなストレスを抱えると副腎疲労になります。
この副腎疲労を患っている方はこのコルチゾールが過剰に出て、その後心身が疲弊してくると今度は出なくなって低血糖症にもなり、日常生活が難しくなり、重度になると死亡します。
お気の毒にも過重労働による過労死のニュースをしょっちゅう目にしますが、精神疾患というよりこの副腎疲労を患っていた方が多いと思います。
なかなか正しく診断されないのは、副腎疲労をきちんと診断できる医師や病院が少ないことや、副腎疲労も精神症状が出るためだといわれています。
強いストレスにさらされていると、副腎は一生懸命コルチゾールを大量に作りますが、プロゲステロンはエストロゲンをつくる余裕がなくなります。
また、仕事で徹夜するとその翌朝「うぶ毛が濃くなった気がする」経験をお持ちの女性はいるでしょうか?
それは、プロゲステロンはエストロゲンになる前に一度男性ホルモンであるアンドロゲンに一度変換されるのですが、うまくエストロゲンに変換されずに「男性ホルモンが優位な状態になる」からと言われています。
当然エストロゲンはうまく働くことができない、という訳です。
私も若かりし頃、何度か仕事で徹夜したことはありますが、そんなことはあったような なかったような・・・。
でも、熱血社員になったような気がしてなんとなくメンタルが男性化していたことは確かです( *´艸`)
次回は、他のエストロゲンが減ってしまう原因と対策について書きますね。
女性ホルモン-1 働く女子の女性ホルモンはいずこに?
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