私は2015年に長年勤務した製薬会社を辞めて、分子栄養学を学んできました。
分子栄養学の強みが発揮できるエリアは、精神疾患、慢性疲労、免疫疾患、腸内環境、不妊治療、皮膚疾患などが挙げられます。
いわゆる原因が十分に突き詰められていない難病に強いのも特徴ではないかと思います。西洋医学に忠実なお医者さんは病気と栄養が直結すると考えていませんから、当然と言えば当然の結果なのかもしれません。これまでいくら病院を変えてもまったく改善しなかったのに、栄養療法を始めたら嘘のように改善したということも、私のいくつかの事例も含めて珍しくはありません。
上記に挙げた疾患の幅も決して狭くはないでしょうが、その中でなぜ私が妊活をメインテーマとしたいか自分の気持ちを含め整理したいと思います。
大きく出てしまえば、「この国の未来を憂いでいる」とでも言いましょうかf(^_^;
子どもの数がどんどん減っていって、高齢まで働かねばならず、年金も医療保険制度も破綻して・・・、なんて暗い未来しか描かれていませんよね。
この世に子どもを産み落とした以上、少しでもよい世の中にすることにわずかながらでも責任を感じます。
では、なぜ少子化が進んでいるのか、私なりに考えてみました。
ひとつは、子どもを持ちたくない方がより多くなっているのではないでしょうか。
結婚はしているけど、経済的な理由で妊娠・出産を望まないケースや、独身で子どもを持つ機会に恵まれない、子どもどころか結婚もしたくない、という方も私の周りでも普通にいました。かつての私もそうでした。東京で会社勤めをしていると、それが普通だと感じていました。
もうひとつは、子どもはほしくて準備しているけれどなかなか妊娠・出産に至らないケースです。日本は体外受精を実施する施設の数では世界一だそうですね。こちらのケースも私が積極的に聞き出さなくても周りにそういう同僚や友人は大勢いました。比較的高齢という以外、特に身体的問題は見つからず時間だけが過ぎていくケースが多いようなので、そのストレスは相当なものだと思います。
上記ふたつの要因はまったく異質な問題で解決方法もそれこそ千差万別に違うでしょうが、とんでもない飛躍を許してもらえるならば、子どもを持った今、私はとても幸せだ、ということです。
子どもの頃から孤独に慣れていた私ですが、今は毎日膝の上に座り「ママ大好き!」と囁いてくれる9歳の娘に心が潤います。76歳の最愛の母が弱っていく姿を、もし私がいまだ独身であったなら、気が狂わんばかりに受け入れられずにただオロオロしていただろうと想像します。今は母から授かった命をつなぎ守っていける存在があることに感謝と安堵の思いを持っているせいか、いろんな感情は入り混じるものの比較的穏やかに母を見守ることができます。
子どもを持つことは、自然の摂理の中で楽に生きることができるひとつの流れなのですが、現代人はそういったことを忘れ去っているように思います。そして人としてどうこう生きようというな押しつけがましい人生論以前に、なにより子供のいる生活は「楽しい」です。
また、栄養療法を学ぶと、妊娠し元気な赤ちゃんを産むために、どれだけ体と心の健康が大切なのかに気づかされます。今、頑張っている不妊治療を嬉しい結果につなげるためにも、卵巣や子宮はもちろん体全体の細胞に必要な栄養が届いて、ひとつひとつの細胞がイキイキと元気なことが欠かせないのです。不妊治療を長年続けているけれど、なかなか授からず疲弊している。そんな方々に再び希望を持っていただけたら、赤ちゃんを授かるお手伝いができたら、この上ない幸せに思います。
仕事に追われ自分らしい生き方を見失った人へ子どものいる人生の楽しさ、素敵さを伝えたい。
妊活中の方へ栄養療法という体外受精や薬に頼らない優しい方法で赤ちゃんを授かるお手伝いがしたい。
そして、健康づくりを含め子どもに少しでもよい環境をつくる仲間を増やしたい。
そんな気持ちで妊活をサポートしたいと決めたのです。なんだかうまくまとめられた自信はありませんが、これが私の本心であり、今後の活動のコアとしていくつもりです。
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