分子栄養学とは?

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昨日予告したとおり、今日は分子栄養学とはなんぞや?というお話を書いてみたいと思います。

一般的な定義としては、google様で検索すると一番上に表示されたコトバンクが以下のように教えてくれます。

『栄養素と生体の関係を分子生物学的な手法で研究する栄養学の一分野』
・・・固いですねぇ(笑)。正確に表現されているのでしょうが、具体的なイメージが湧きませんね。

私が資格を取得した2団体では、それぞれ以下のような定義づけがされています。

『正常な生体における分子のやりとり(栄養素の働き)によって病気の治療および予防、健康増進の基本にしようという学問』

『生体内物質(ビタミンなどの栄養素)など特有の分子構造をもつ物質を用いて、生体内の分子構造を変化させたりすることで、医学的な効果を得る方法論』

まだまだ固いですねぇ。身近に感じていただきたいので、いきなり具体的にすると以下のような代表例が数多くあります。

  1. ガンの治療・緩和にビタミンCの点滴で症状の緩解、副作用を和らげる
  2. 精神疾患(うつ、統合失調症、子どもの発達障害)をミネラル、ビタミンの投与や解毒によって改善する
  3. 体内の細胞(ミトコンドリア)を元気にして、妊娠・出産を実現する

私も栄養療法を学び始めて数年ですが、私や私の家族や友人に起きた例を以下に示します。

  1. 過敏性腸症候群の症状が出なくなった(私)
  2. 花粉症が気にならなくなった(私・元上司)
  3. 更年期障害の症状が数日で消えた(私)
  4. 風邪症状が出ても翌日にはケロッとしている(夫)
  5. サプリメントで血圧が安定した(母)
  6. 抗生剤を用いることなく膀胱炎がいつもより早く治まった(義母)
  7. 扁桃腺炎の症状がすぐに治まった(友人)
  8. 潰瘍性大腸炎の症状がほとんど出なくなり、以前より元気になった(友人)

などなど、細かなところを挙げればきりがないほどです。

ちなみに、分子栄養学とか栄養療法とこのサイトでも呼んでいますが、分子整合栄養医学やオーソモレキュラー療法も意味は同じです。一般の病院やクリニックと同様、団体により呼び方、治療法の細部の考え方や得意分野は異なります。

もう少し理解を深めていただくために、栄養療法の特徴を私なりに考えてみました。
栄養療法は、合理的、客観的、全人的だと言えるかと思います。

1)合理的

「根本的」とも言えるかもしれません。
その不定愁訴や病態はどこから来ているのか、何が原因なのか、必要なものを身体に与え、不必要なものを取り去りましょう、という考え方です。
それゆえに既存の治療法、薬に関して異なる見解を持っていることも事実です。
例えば、現在の日本では、コレステロールは「悪玉」と命名され、目の敵にされて、数値が閾値を超えるとすぐに薬が処方されますが、本来コレステロールは健康な身体を保つ上で非常に重要な栄養素です。細胞膜に始まり、コラーゲン、性ホルモン、胆汁の材料でもあります。
しかもスタチン系などの薬で肝臓でのコレステロールの生成を止めてしまうと、コエンザイムQ10の生成も同時にストップがかかります。肌によいことは有名かもしれませんが、心臓の働きに悪影響を及ぼすこと(特に高齢者)は知られていません。コレステロールに関してはまだまだ書きたいことはありますが長くなるのでまた別の機会にまとめたいと思います。

2)客観的

栄養療法では検査データを重要視をします。
スタンダードなものですと血液・尿検査ですが、一般の血液検査と異なり60項目以上の数値から身体の状態を客観的に捉えます。
ベテランの医師、カウンセラーになると検査データを見ただけで、性別、体格、食事を含めた生活習慣、隠れた炎症、およその職業、性格(!?)まで分かったりします。
それぐらい『血液』は全身の状態を語るものなのです。そのほか、毛髪ミネラル検査や有機酸検査では、重金属の排泄状態や腸内のカビの存在をあらわにして、精神疾患の治療に役立てられています。

3)全人的

とはいえ、栄養療法を実施する医師やカウンセラーは検査データだけで判断をしません。
自覚症状も時間をかけて患者さんから聞き取り、あらゆる情報から正しい診断をする努力をします。
ストレスなど精神状態も病態に大きく影響することをよく分かっているので、必然的に人間らしい対応をするのですね。
患者さんの目も見ずにカルテを見たまま「ガンですね。どうしますか?」なんてお医者さんがいるとよく耳にしますがひどい話です。
そもそも自分のことのように親身に患者さんと向き合うお医者さん、カウンセラーの方がどうしたら患者さんの病気を改善できるのか必死で情報を探した結果、栄養療法に行きつくのかもしれませんが。

私が傾倒する理由を分かっていただけたでしょうか?

上記はほんの一例ですが、あなたがあきらめていた不快な症状も改善できるかもしれません。
ご興味を持った方はメッセージをお送りくださいね。
次回は栄養療法の起源に関しても触れてみたいと思います。

 

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